Donatello

トラップのDonatelloのレビュー・感想・評価

トラップ(2014年製作の映画)
2.5
映画で、うっかり地雷を踏んでしまって動けなくなった残念で印象的な人と言うと『エネミー・ライン』のセルビア人将校が思い出されますが、あの人せいぜい数十分くらいしか持たなかったトコロ、この映画の主人公は粘ります。立ったまま。
『ノー・マンズ・ランド』のボスニア兵も地雷で粘ってましたが、あちらは死んだフリしてるトコに仕掛けられ横たわったままですから、絶望度は同じながら、若干楽ですけども、流石に立ったままは辛い。辛すぎる。

そんな辛さが一応伝わってはくるのですが、当然それだけで90分近く持たせるのは至難の技で、アクシデントを盛り込んでくるのは理解できるんですけど、少々強引なのがお茶目でしてね。

伏線の回収をちゃんとするあたりは認めたいんですが、いかんせん中だるみ感は免れず、ラストが納得できる感じだけにもう少し頑張ってくれたら、素晴らしい地雷映画としてその名を馳せたのではなかろうかと残念でなりません。
まぁ地雷映画呼ばわりされても困るでしょうがね。
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