このレビューはネタバレを含みます
なんと、アポロに隠し子:クリード(マイケル・B・ジョーダン)、が居て、それがボクサーとして、ロッキー(シルヴェスター・スタローンに育てられる、という大胆な話。
しかし、クリードは、父親アポロのチャンプの息子であるという重圧と、現役チャンピオンのコンランから、話題づくりの為に噛ませ犬としての対戦を申し込まれる。
相手に勝つことよりも、最後まで立っていられたら的な、重圧をどう跳ね返すか、という事がクリードのテーマになっているようだ。
また、ロッキーは、自分の息子がボクサーが嫌で離れている為、ボクシングと関わらないようにしていたが、クリードを育てることになって、再びボクシングに闘志を燃やすことが出来るように。
まるで、「ロッキー1」で、自分自身の証明の為に戦うロッキーと、最後の闘志を燃やそうとするトレーナーのミッキーを、彷彿とさせるような展開。クリードとコンランの対戦も違和感なく、熱くなるような戦いだった。
監督のライアン・クーグラーは、かつてシルヴェスター・スタローンがそうであったように、この企画をスタローンに持ち込んでチャンスをものにした、とのこと、この重なり合いが、素晴らしいと思った(2023.3.5)。