スタローンのロッキーが返り咲き!嬉しいねぇ。
80年代にアクション俳優として活躍したスタローンとシュワルツェネッガー。90年代に進み、シュワはアクションを卒業し政治家に転身。一方スタローンはアクションを続け、キン肉バカ的な汚名を引きずったんだよね。
でも継続は力なり!アクションを続けてきたからこそ、スタローンは“偉大なる役者馬鹿”に成り得たのだと思う。そんなスタローンの生き様を感じさせるから今作はグッと来る。
思えば1作目のロッキーも、物語上のロッキーとスタローンのサクセスストーリーがリンクして名作となった。今作はそのフラッシュバックもあり傑作となったと思う。
老いたロッキーがアポロの息子アドニスクリードをボクサーとして育てるという物語。これを老いたスタローンが若い俳優に託す様に演じるから、魂に刺さるわ。
序盤の象徴的なシーンが「クラウドに保存してるから大丈夫」「雲がなんだって?」ってシーン。この単純な遣り取りでロッキーが如何に時代に取り残されているかが判る。この演出の上手さは唸ったなぁ。何気ないけどユーモアもあり大好きなシーンの1つ。
そしてクリードの物語も泣ける。それなりに安定して裕福でもあるが、亡き父の面影を捨てられずボクシングに挑むというのも良い。
生活的にハングリーでなくても、心が充たされていないこともハングリーだと言ってる。
それにクリードに凄い人間味がある。単純に良い奴過ぎて応援したくなるんだよな。キャラに魅力があるのが良いよ。だからこそロッキー(スタローン)が脇に回っても違和感が無い。
もう、坂道をダッシュするシーンとかそれだけで熱い!
クライマックスのボクシングシーンも燃え燃え!いよいよって時にロッキーのテーマですよ。盛り上がるに決まってんじゃないか!!!