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エイリアン:コヴェナントのkabcatのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
3.5
ついにエイリアンシリーズ鑑賞も最終作品。これもリドリー・スコット監督なので、冒頭から非常にスタイリッシュな美術が楽しめる。エンジニアの星の描写などはドゥニ・ヴィルヌーヴ版『DUNE』シリーズにも通ずるものがある。そんなストイックな背景のなかで、今回のエイリアンたちは最もグロテスクに動き回り、そのギャップに困惑する。やっぱり最後までギーガーの世界観は好きになれなかった。

この作品は第1作目のエイリアンの前日譚にあたるので、AIの反乱が惨事を生むというまとめ方になるわけだが、まだまだ辻褄が合わなかったり、空白部分が多かったりするので、まだ話は続きそうだ(制作の話も進んでいるようだ)。映画を見ている最中はスリラー感もアクションも満載なので退屈しないが、結局今回も宇宙船を舞台にした群像劇と、未知の星の探索という同じ物語パターンなのでこれ以上続くとマンネリ化しそうだ。

前作と比べると今作の出演陣は有名どころが少ないが、別段見劣りすることはない。ガイ・ピアースはやっぱり今回若返った形で出てきました笑。マイケル・ファスベンダーは前作から引き続きアンドロイド役で出演しているが、5年も時間が空いたからか見た目かなり老けた気がする(でもアンドロイドも髪が伸びたりしてるから、人間と同じように老いていくのかも)。ものすごいチョイ役でジェームズ・フランコが出ているのが笑えます。
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