成瀬らしい家父長制からなる女性の抑圧を描いたホームドラマ
閉鎖的な細道や扉の隙間などらしさ溢れるショットがそれに拍車をかける
時折挟まれる原節子の意味深な表情に心情の複雑さを感じさせ物語の推進力にさ…
このレビューはネタバレを含みます
いや〜これは良いね、性根が腐ってるねぇ
一家の複雑な関係を日常に落とし込む描写は流石
義父母に女中扱いされちゃうし、夫も義妹も大人になりきれてない子供じみていて、もうしょうもない
菊子さんと義理父の…
1954年の作品。川端康成の原作を水木洋子が脚色した成瀬巳喜男監督作品。
山村聰と上原謙が絡んでいるんだが、どんな関係なんだろうと思って観ていると、何と父子の関係。もはや映画史の人物たちなので途方…
このレビューはネタバレを含みます
これは大好きな成瀬映画の中でも特に好きな作品。これまで川端康成の小説を原作とした映画をいくつか観てきたが、ここまで小説の読了感と遜色ない感覚を観賞後に得る作品もなかなか稀有だろう。それほどまでに成瀬…
>>続きを読む原作は川端康成の同名小説。原作では、主人公・信吾の、老いに対する恐れや生の渇望が鮮やかに描かれているのに対し、映画では、舅と嫁の関係性に焦点が当てられている。
菊子(原節子)と修一(上原謙)夫婦の完…
ビスタと最後に口走る菊子。修一と別れ自由になった菊子が見ていた光景が、”映画的”に広大な景色だったのかも知れない
まずはあらすじから
ーーーあらすじーーー
■鎌倉
君もどうだい、毎日ホールですか、…
お淑やかな声と、俗に言う"張り付いた笑顔"、昭和のアイドル原節子の表情の奥に秘めた心を探究する映画。
いいじゃないですか。平均値の高い成瀬巳喜男作品で本作は3.7と低い方に入りますが、自分は好きで…
1954年の成瀬巳喜男監督作品。原作・川端康成。
堕落の一言。悪びれもせず愛人をつくる息子のくずさもやばいが、家庭内で半ば周知の事実なのが薄気味悪い。日本人の倫理観の欠如。原節子と義父のプラトニック…
観賞後にじわじわモヤモヤ来るのはなんだろう…劇中で一番"良い人間"のように描いていた人物に対する強烈な批判を、時間差で感じる。(思えば最初に出てきたひまわりがとても象徴的)
私の親は、自分たちのこと…