川端康成の長編小説を原作に歪な家庭にある夫婦倦怠期を描いた異質な成瀬巳喜男作品。
一見「めし(1951年)」にも似た配役・あらすじだが、かつて思いを寄せた女性の姿を息子の嫁に重ねる義父と、夫の愛情に…
視線によるアクションつなぎ(日本語変だけどそうとしか言えない)とか、空間把握の絶妙さとか。
成瀬が映画の最前線にいるのが分かりやすい一本なのでは。
家の前の道とか当時はよくあったロケーションなんだろ…
このレビューはネタバレを含みます
メモ
素晴らしい
無駄がなく
生きているものしかうつっていないような
淡々と冷酷で暖かい人の感情が行き来してる感じ。
どの登場人物にも無駄がなく引き立っていて、どんな人間なのか立ち振る舞いや身振…
成瀬巳喜男監督作、うろ覚え何作か目。
無知無学おっさん 初の川端康成原作作品。
死期の告知の様な『山の音』
原作ありきの作品らしく、映画では登場人物のエピソードや設定に説明不足を多く感じた為…
「家」というのはこんなにも耐え難いところ。上原謙のカス野郎ぶりがすごい。舅=山村聰と嫁=原節子の関係の危なさが素晴らしい。上原の「菊子、菊子」という呼び声だけであれを表現できるとは。中北千枝子が両親…
>>続きを読む川端康成の代表作である同名小説を、水木洋子脚本、成瀬巳喜男監督で映画化した作品。息子の嫁を気に入って可愛がる初老の男性と、その家族に起こる日常的な出来事を描いている。原作となっている小説自体が雑誌に…
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