うめはる

山の音のうめはるのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
4.0
おっそいなぁ笑。

成瀬の終わり方が歩いて行くのを見送るだけになってきていることに、ショットの次は終わり方への執着がなくなってきているなぁと。
終わる前に何をするかに凄く力を入れているようで、だから最後の散歩のショットはめちゃくちゃ綺麗だし、2人が周りに歩いてる人達から孤立している様な演出や切り返しも凄く良く撮れているから、何回も同じように見せられてきた歩きも、まー納得して見てしまえる。

90分とは思えない遅さでびっくりしてるんだけど…。
成瀬って元々めちゃくちゃ速くてカットのテンポが全然掴めずに、ついて行くので精一杯だったから、次はこの遅さに合して見なきゃいけないのが慣れるまでキツい。

長ったらしくなったお陰か、めちゃくちゃ出てきた成瀬らしさが良い。
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