いけ

山の音のいけのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
2.5
視線劇としてはやはり優秀だと思うが、菊子が個人的な原作のイメージと違って戸惑った。原節子では健康的すぎて、憐憫さに乏しい。信吾から菊子への近親相姦的な思いも弱まっている。
だが『晩春』と『山の音』において共に娘の立場で近親相姦的な関係を結ぶのが原節子であるのは興味深い。
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