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イマジンのragaのレビュー・感想・評価

イマジン(2012年製作の映画)
3.5
世界は見えないけど、自身が想像する世界に足を踏み入れたくなる。視覚障害の人びとは好奇心やまぬ外界とのふれあいを誰の介助もなく歩んでいきたい。しかし現実にはリスクは潜んでいて、保護する側が安全を優先して障害者の行動を規制する立場もわかるし、障害者の自由を掴みたい望みも叶えたくなる。人は心身共に傷つきながらも前進する。そこが主軸となって観客側にも見えない風景を主人公の言動で補いつつ、その信頼性を私たちにも問いかけていく。真実は見えなくてもいい、信用こそ世界が構築されるファクターなのだ。この構成が巧い。ただサントラがダサい。
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