ラッキーマウンテン

彼は秘密の女ともだちのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
3.9
後半のそうはならんやろ感は多少あるが、多様性を考える中でも興味深い設定だと思った。
女になりたい=男に好かれたいわけではないんだよね、別に。あくまで自分の性別を統一させるのが一番で、他者に愛されるかどうかは次のステップなんだろうし。

他の人も言うようにジルに早いうちから話しておけばなんとかなった気もするけど、それをやったら映画が成り立たないわけで…。
でも人に寄り添うような姿勢を見せつつ、根本的なところで一般常識を捨てきれないあたりクレールとジルはお似合いだったと思う。
それなのに最後あの結末に至ったのって、クレールがローラを親友だと思いながらもほんのわずかな劣等感を抱いてたからなんじゃないか、と勝手に思ってる。
冒頭の描き方とかでそう感じたけど、単に私が卑屈なだけかもしれない。
それにしても音楽がやたらといいな。おわり