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性に関する私たちの認識は、私たちが思っている以上に曖昧で本能的なものなのかもしれない。ロマン・デュリスが演じる男性が本当の自分を見つける過程で、そんな彼の秘密の友達になったクレールもどんどん開放的になっていくのがとてもよかった。
コメディの要素も強いけれど、観終わった後には心にどっしりと考えさせられるものが残った。オゾン監督の、画面から伝わってくる流れるような勢いや熱気にはいつも圧倒されるし、今作を含めた過去の作品にも寓話的な要素が当てはまるものが多いというのは新しい発見だった。
フランス映画祭にて
