ノラネコの呑んで観るシネマ

彼は秘密の女ともだちのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
4.1
亡くなった親友の夫を慰めようと訪ねたら、彼は女装癖にハマってた!って毎度の事ながら、オゾンはよくこんな設定考えつくな。
彼の性癖を最初は“変態”と嫌悪していたものの、秘密を共有するうちに、主人公の心の中でも何かのスイッチが入っちゃう。
たぶん、彼女自身もどこかで亡くなった親友に同性愛的感情を秘めていたんだと思う。
女装した姿こそ“本当の自分”という彼に、主人公も自分で意識しないうちに触発されてゆく。
ややこしいのは自分の本質は女だという彼は、恋愛に関しては異性愛者という事。
性や愛のあり方なんて人それぞれ。
ありのままの自分で生きられたら一番幸せで、他人の生き方には寛容になりましょうって事で、オゾンの作品の中ではストレートな部類。
女装趣味は無いけど、カワイイものは大好きだし、気持ちはわからんでもない❤️