アリ

彼は秘密の女ともだちのアリのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
3.6
ストーリーとしては凡庸な構図(テーマを際立たせるためにわざとなんでしょうけども)ですが、それぞれのセクシュアリティの自覚を中心に置くことで、それなり現代的な物語に。

ヴィルジニアがショッピングに行く辺りからどんどん生き生きしてキュートになっていく一方で、どうしても物語上、クレールの(自分自身に対する)困惑がヴィルジニアを繰り返し拒絶するパターンになってしまうのがちょっともどかしいというか、しんどかったかなあ。
もちろんストレスや葛藤のない話には出来ないでしょうけど、もう少し、クレールの混沌が違った表現されていたらなーというところが。

たぶんクレールの良さは節々に出てくる台詞、夢や妄想?の正直すぎるとこなんでしょう。おまえもう自分の求めとるものはわかりきっとるやないかっ!っていうツッコミ待ち的な。
ヴィルジニアを訪ねるのにルージュを引いてみるとか、細かい可愛いさがたくさんあるんですよね。
ぐだぐだ言いつつ、終わってみると楽しくは見られたかな。
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