息子の嫁になんとも言えない感情を抱く初老の男の話。原作は日本文学最高峰と言われる川端康成の原作であるが『東京物語』や『晩春』にも通じる話である。
完璧な一枚絵の芸術と見事な美術が繊細な人物描写をサ…
原節子さんのはなぢ。なまめかしや。
初老の義父の感じている死への恐怖や生(性)への執着、表面はのどかに流れているかのような日々、能面にかき乱される心が説明のない演出で秀逸。なにも起こってはいないが舅…
成瀬巳喜男と原節子というだけでも魅力的。
義理の父と娘の関係というところで東京物語と似てる。もちろん内容は違うし、相変わらず画面に映る暗さは何か他の監督と違うと思わせられる。
最後の新宿御苑…釘付け…
息子上原謙のクズっぷり(映像なしでも相当な内容)も酷いと思うが、父山村聡もなかなかに酷い。美しくなかろうが、娘は娘。もっと愛情もって接してやらんから中北千枝子も捻くれた。
ラストの新宿御苑、原節子が…
成瀬目線や他の人物が描写されている間に、さっきまで座ってた人が立っていたり室外から室内に入っていたりする怪奇現象。蝋燭の炎や電灯を消すことによる照明の効果。
バリバリの前衛。般若のようなお面といい…
製作は藤本真澄、監督は成瀬巳喜男、1954年1月公開の東宝映画です。原作は「戦後の日本文学の最高峰」と評される川端康成の同名小説です。小説の確定版が出版されたのが同年4月なので、なんと映画の方が先だ…
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