同名原作小説は未読なのでいずれ読みたい。
内容は結構エグいホームドラマなんだけど、役者の淡々とした佇まいと抑制された描写で一定の品を保っているのが面白い。もっとドロドロにしようと思えばできちゃうん…
小津映画で培われた原節子のファザコン的イメージがより露骨に発揮される。
山村聡も笠智衆より精力的なイメージなので、いつ道を踏み外すか分からない危うさがある。
成瀬映画の上原謙はいつも嫌なやつだなあ…
山村聰が上原謙の父親役というキャスティングは変でしょ!(現実は上原謙の方が一つ歳上)という母のツッコミを傍で聞きながら鑑賞。
作品と関係ない感想ばかりでアレだけれど、60年前の鎌倉の住宅街は竹垣で囲…
原作は川端康成の同名小説。原作では、主人公・信吾の、老いに対する恐れや生の渇望が鮮やかに描かれているのに対し、映画では、舅と嫁の関係性に焦点が当てられている。
菊子(原節子)と修一(上原謙)夫婦の完…
成瀬巳喜男監督作品🎥
この作品の冒頭、昔の鎌倉駅前(東口)が映る。
そこに降り立つのは、父(山村聰)である。
その父の真横に見えるのが鎌倉駅前のバス停留所であるが、なんと行先が「浄明寺」であり、原…
成瀬巳喜男監督といえば、やるせなき世界観。
川端康成の小説を映画化し、戦前世代と戦後世代の葛藤を描き出したホームドラマです。
夫婦の葛藤、嫁と舅の葛藤、同じ家族の中で繰り広げられるドラマは、淡々とし…
原節子の存在感がすごい。正直、他の役者とのバランスが悪い気がする。
裏返すと原節子にはこの作品、キャスティングは合ってなかった。
山村聰の老境の優しさはなかなかじんわりときたが、息子との関係はいささ…