いの

マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画のいののレビュー・感想・評価

3.5
エロさナシの寸止め映画(のような気がする)。最初に取材を受けるのはスズナリで芝居してる人。不起訴だったとかで、何かの事件をおこしたのかもしれないし、起こさなかったのかもしれない。何か患っているのかもしれないし、演技上そうしているのかもしれない。色々なことが気になるけれど、コトの真相はわからない。調べないわたしがいけないのだけれど、この映画が、ドキュメンタリーなのかモキュメンタリーなのかもわからない。あるいは、その折衷的なもの?


いずれにせよ、門間さんの存在感は圧巻だし、37セカンズにも出演された熊篠慶彦さんのひと言ひと言ぜんぶが拝聴に値する。時折もれてくる監督の言葉からも、どうしてカメラを廻し続けるのか、その思いの芯が伝わってくるような気がした。2011年とその後。それにしても、門間さんを撮りたいというTVのプロデューサーのいかにも俗物的なあさましさには笑った。あれは、演技ですよね?まさか事実ってことはねぇだろ。あの日本語上手なアメリカ人の女の子とのやり取りやその後も、なんだか怪しい。スノボで駆けながら自分の足元を撮る監督。
いの

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