てるる

ドライブ・ハードのてるるのレビュー・感想・評価

ドライブ・ハード(2014年製作の映画)
3.5
どうせ微妙な映画なんだろうなーと思って観たら意外な拾いものクライムコメディだった!

主演であるトーマス・ジェーンの故郷オーストラリア映画。
主人公ピーターは元レーサーで今はしがない自動車教習所の教官。弁護士の奥さんには頭があがらず、娘にもちょっとバカにされたりしてる毎日。
ある日、ピーター指名で教習所に来た生徒は出所したばかりの凄腕泥棒のケラーだった。ケラーはピーターに銃を突きつけて目的地まで運転するように強制するが、世間はピーターが犯人だと報道されてしまう!

マジメでちょっと間抜けなピーターと飄々としてるけど泥棒としての腕は一流のケラー、この二人のやり取りはいつまでも見てられそうなくらい面白くて笑える。
トーマス・ジェーンはこういうカッコ良いのにダサい役が似合うし、ジョン・キューザックは微妙に胡散臭いのに頼りになる雰囲気の役はお手の物。
もうラストの別れは観てるこっちが後ろ髪引かれるくらいだった。

そこにピーターのちょっと頭イッちゃってる娘や、暴力ババアとかガススタのアホ店員とかちょっとしか出て来ないのがもったいない面白キャラもいて楽しい♪

惜しいのは元レーサー設定なのにカーチェイスが全然盛り上がらないこと。ていうかカーチェイスの印象が全く残らないくらいショボい。カバン取り返すシーンとかヒドすぎる。
「ワイルド・スピード」くらいやれとは言わないけど、やっぱそれなりにキャラ設定を活かしたアクションは欲しかった!
そこをしっかり作ってあれば結構な良作だったと思う。

でも巻き込まれ系のバディものが好きな人には、このコンビの掛け合いだけでご飯3杯はいけるはず!笑
てるる

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