るる

アリスのままでのるるのネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

かつての面影がなくなっていく妻の姿を受け入れられない夫や、
赤ん坊に何をするかわからないからと母を疎ましく思う娘など、
若年性アルツハイマーに限らず、認知症の老人を介護する家族の反応として見れば、悲しくなるほどリアル。
言語学者なのに言葉がおぼつかなくなっていく、というキャラクター像は象徴的だが、
記憶を失っていく主人公アリスの不安や悲しみや悔しさや焦燥感をジュリアン・ムーアがしっかりと肉付けしている。
ラストシーンには涙。
もうひとりの主人公ともいうべき娘のリディアが良い。
もし、自分の親に、介護が必要になったら…?
夢を追っている若者こそが見るべき映画なのかもしれない。
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