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アリスのままでのIのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.5
アルツハイマー病に遺伝性のものがあるのを恥ずかしながら初めて知った。
最近読んだ劉慈欣と小川哲の小説(どちらも短編)で、これから起きることの結末を知ってしまった未来の自分とその出来事をまだ知らない今日の自分は別人になってしまうのかという自己の定義を問いかける話があった。
それらとは真逆な方向へ、若年性アルツハイマーで自分が所有している忘れるはずのない記憶や言葉を失っていくアリスの姿を見て「『自分』の定義とは何なのだろうか」と強くと思った。周りの家族の気持ちも想像するだけで辛い。
末娘との日記のやり取りとバタフライの件で本当にボロ泣きしてこんなクソ寒い日の平日休みの昼間に観なきゃよかった。
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