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ボーダーラインのTPのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.7
 観客は主演(?)のエミリー・ブラント同様、予見不能のストーリーに振り回されることになる。また、映像も音楽もそのような心理状態を助長するのに非常に効果的で、鑑賞中の緊迫感がすごい。
 その点は申し分ないのだが、主役をかっさらっていくベニチオ・デル・トロやチームリーダーのジョシュ・ブローリンの役の深掘りがないため、結局は国防総省が率いるチームの作戦を傍観するという感覚になってしまい、私の、誰かに感情移入したいという映画視聴時の嗜好感覚ではなんとももったいない内容と感じてしまう。

 エミリー・ブラントは、初見の2011年「アジャストメント」時にはなんだか年の割には老けてて体も顔も骨太肉厚で魅力を全く感じなかったのだが、2014年の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ではシェイプアップして体は締まり、顔もシャープになってとても私好みになっていた。本作も化粧っけはなくても美貌が目立ち、演技も確かでいい女優になったなと思う。
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