「デューン」鑑賞前に。今作も静かでミニマルさがどこか冷たくも感じる独特の雰囲気に、俳優陣の静かで熱い演技。『メッセージ』同様、ヨハン・ヨハンソンの音楽が良い。エミリー・ブラントの心の葛藤が伝わる演技が良かった。ベニチオ・デル・トロは過去に苦い経験があることが滲み出てる感じで、渋かっこよすぎた。個人的に、魅力的すぎて本来善か悪かという役所が自然と応援してしまうキャラになっていたのはどうなんだろう。
公開当時のフアレス市の市長が、暴力描写は正確だけどもはや過去のものであると発言したらしい。どこまで真実なのか気になった。過去のもの、と言われても悲惨すぎて、それが正確ではあるけど、という発言の方がインパクトが強い。
自分に何ができるのか、実際に主人公やマット達の立場にたったらどう思うか。地獄のような現実を目の前にしたら、法の正しさなんて吹き飛ぶのかもしれないと思った。
