このレビューはネタバレを含みます
作品全体を通して法も秩序も通用しないような世界が描かれており、悪をもって悪を制す内容でもあった。買収、拷問、即射殺など重い内容も沢山あるけど、現実として考えさせられる事が多く、味わい深い作品だった。少し残念だったのは、人物や作戦の内容が結構ゴチャついてしまい、細かい理解は追いつかなかったところ。
前半の国境のシーンは凄く緊迫感があり、いつどこから襲撃されるか分からない&メンバーの対応力の高さがわかる印象的なシーンだった。
ラストの子供のサッカーの試合中に銃声が聞こえるシーンもかなり印象的で、日常と非人道的行為が隣り合わせとなっている世界が頭に残った。
デル・トロさん演じるアレハンドロの、悪いことも含めて生き残ってきている姿が説得力がありカッコいい。