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ボーダーラインのNTKのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
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率直に怖い、ただひたすらに怖いです…生活の中で銃撃音が聞こえ、そこらに見せしめの死体が釣り下がってる…映画としてのフィクションといえど麻薬絡みの犯罪は現実世界でももちろんあるんだと考えると本当に怖い。
終始殺伐としてて、嫌な、じっとりとした緊張感があるのに一気に観れてしまったし、撮り方本当に好きだなあ…、殺伐とした映像の中、美しい夕焼けや空撮で撮った自然のシーンが度々映るのにはなんだかテレンスマリック監督の「地獄の逃避行」を少し思い出した。
エミリーブラント演じるケイトがその過酷な現実に真っ向からぶつかって行き、何度も心が折れそうになるけれども自分を奮い立たせて向かっていく感じが良かったし、ラストでのアレハンドロとの対峙シーンで決心したかのように再度強い眼差しに戻るあの一連にかっこよさが詰まってた

ごく「普通」の家族3人の映像がたまに挟まれるのが後半シーンを含めてさらに空いた穴をえぐってきた…
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