8さん

エスコバル 楽園の掟の8さんのレビュー・感想・評価

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)
3.6
世紀の麻薬王パブロ・エスコバルの実話を基にした光と影を描いたクライムアクション作品。

サーファーのカナダ人青年ニックは、兄の住むコロンビアを訪れる。青い海と白い砂浜が広がり、まるで理想郷の様な場所でニックは美しいコロンビア人女性マリアと出会い、激しい恋に落ちる。マリアの敬愛する叔父パブロ・エスコバルは国会議員を務め、民衆からの支持も厚い富豪であるが、コロンビア最大の麻薬カルテルのボスという裏の顔を持っていた。

我が子の様に可愛がる姪が連れて来た恋人を、暖かくファミリーに迎え入れるエスコバル。やがて、ニックはその楽園の様なエスコバルの王国の恐ろしさに気づいていくのだった…


『神さえも従わせようとした男』


銃を手にする緊張感の意味とは…

その意味を理解する為に綴られていく物語。とても重りの様にズッシリとのし掛かってくる内容で、楽園の裏側を垣間見る事が出来ます。

ふっくらした体型に口髭を生やしたベニチオ・デル・トロは、文句なしの迫力を放っている。実際のパブロ・エスコバルを知らないが、カリスマ性と権力と人気を兼ね備えた麻薬王ならば普通ではない雰囲気を醸し出していたに違いないでしょうね。とても特徴のある服装で表情も良い。しかし、意に背く状況になれば容赦の無い洗礼が待ち受けている。

これは映画館で観たかったですね。危険度が増す度に、胸の高鳴りが抑えられなくなる類の作品でした。
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