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グレイテスト・ショーマンのますのネタバレレビュー・内容・結末

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ナンバーが全部いい!!!
有名なあの曲だけでなく、少年期に歌う『ア・ミリオン・ドリームズ』、バーでの交渉シーン『ジ・アザーサイド』、これぞ歌姫の一曲!な『ネヴァー・イナフ』フィリップスとアンのナンバー『リライト・ザ・スターズ』、本当にどれもよかった。更にその名曲の後ろに超人的パフォーマンスとロマンチックな美術と気の利いた演出が礼儀正しくついてくるので、見ている方は完全にお腹いっぱいになる。絵作りも神がかっている。
特に『リライト・ザ・スターズ』は良かった。「近づきたいけれど近づけない」という感情をこういう風に表現するんか〜!ロマンチック!百万点!!

…とパフォーマンスは百点花丸なのだが、脚本面で気になるところがチラホラ。
全体的にいろんなことをやろうとした結果主題の「芸術の貴賤」の話をちゃんと描き切れなかったという印象がある。
ただこれはおそらく、「見世物小屋の興行」を描くにあたって脚本側が「見世物となった人々の苦難や生き方を描く」ことが必要と考えそちらを重めに描いた結果テーマブレが発生したのかなと思う。『ディス・イズ・ミー』だけ(いい曲なのだが)作品の中で少々浮いた印象があるのも、そのせいのような気がする。(主題が二つあるようになってしまっている。しかし彼らへのフォローがやや弱いのでどっちつかずになっている感。)心情描写も、ナンバーでフォローできているところもあるものの、あと一歩足りない感じがした。
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