ハル

グレイテスト・ショーマンのハルのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.0
『ラ・ラ・ランド』に続きこちらも新宿ピカデリーのライブ音響上映にて。
客席がほぼ満席の時点で期待度の高さはうかがえる。
ミュージカルが苦手なフィル友さん達からも今作は支持されているため、どんな感じなのかソワソワ。

不安とワクワク感を抱えながらのスタート…冒頭、キレのあるロック調のダンスによって疑念が頭からすっ飛び、一気にスクリーンへ意識は引きずり込まれる。
ヒュー・ジャックマンの動きに連動し、音楽に合わせ、力強く全員が動き出すシナジー
ラ・ラ・ランドは“流麗”な印象だったのに比べ、こちらはパワーとテンション。
ライブ感が強ければ強いほどこちらの気持ちもガンガン乗せていける。
「さぁ全員で騒ごうぜ!!」
コール&レスポンスを求められているかのようにボルテージを一気に上げ、フル・スロットルのまま最後まで。

『This is Me』の圧倒的な声量で場が支配されていく瞬間もたまらなかった。
いつまでも聴き惚れていたい感覚。
そして、何よりもヒュー・ジャックマンの唯一無二の存在感が際立つ作品。
190センチ近い長身にすらっと手足が長く、動き一つで観客を魅了していく天性のスーパースター。
彼のポテンシャルを最大限フル活用した撮り方もベストに感じられたし、所作の全てが絵になるんだ。

ストーリー的にはシンプルでわかりやすく、起承転結がはっきりしていてメリハリも効いている。
加えて、105分という時間が短く感じられるほど、間延び感を防ぐ構成も秀逸だった。

「あれは他のとちがうよ」と、教えて頂いたからこそスケジュールを調整して鑑賞したわけだけど、その甲斐あった名作。
所感としては『ラ・ラ・ランド』よりこちらのほうが好み。
鑑賞後「ミュージカル作品の中でこれだけは何度も見てる!」や「1つの到達点だよね!!」のような声が周囲で聞こえてくるほどの盛況ぶりだった。
リバイバル上映で拍手が出るのは稀有だよね。
年始の『RRR』に続き、得も言われぬ高揚感に包まれたまま帰路へ。

音の洪水、音楽に溺れ、音と戯れたい時にオススメできる一作です。
ライブ音響上映にこれほど適した作品はないと思いました。
素晴らしき映画体験に感謝。

Special Thanks to〜Shoさん〜
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