このレビューはネタバレを含みます
小学生上がりたてで、祖父母に連れられテントのサーカスを観に行ったことがある。
その頃の記憶は、ほとんど覚えていないが、何故か覚えている。
サーカスに魅力されたからだろうー
フリークのサーカス団、小学校の図書館で読んだ「ダレンシャン」を思い出した。
その時のわくわくに似てる。
普段見慣れない人々、華美な装飾
高揚へと誘う音楽、
色んな構図から繰り広げられる
パフォーマンスに圧倒された。
BARのマスターとの俊敏な
コンビネーション
カーテンの陰の幻想
美しいロープワーク
銃撃戦を娘と行う奥さんは
愛おしいかった。
繋がれた、帽子、良かった。
煙幕の中からの登場は
まさに不死鳥。
同じ列の端に座っていた
母に連れてこられた兄弟の
啜り泣きが聴こえてきて
思わず釣られて、泣いた
劇中の言葉を踏まえて
私は今日芸術を目の当たりにした。