迫害され、疎まれて生きてきた人たちが、みんなの力で居場所を勝ち取っていくという王道のストーリー、弱いんですねぇ。まんまと持っていかれました。
奇妙なサーカス団の行く末とひとりの男の生き様をキーテーマに、力強い歌唱とパフォーマンスで華やかに彩っていくミュージカル映画。
見終わったあとはかなりの高揚感に浸っていたのですが、ヒュー様演じるバーナムの人間性に疑問を持ってしまったがために、日が経つに連れてもやもやが増していくという奇妙な現象がw
ビジネスの観点で言えば、彼の物怖じしない姿勢や行動力、この人についていきたい！と思わせる生まれもった華、嗅覚は誰もが持っているものではないでしょう。成功する種を持っている選ばれた人とでも言いましょうか…。
なのに、上昇志向が強すぎる人が陥りがちな“誰も味方がいない状態”を自らつくってしまう、やっぱりおバカさんな一面が。
きっとこのあたりを「そういうところもチャーミングよね♡」と割り切れる人はとってもたのしめる作品です。
それを抜きにしても、スウェーデンの歌姫が魅せる圧巻のステージはララランドのエマが恥ずかしくなるぐらい見せ場としての機能を果たしているし、ゼンデイアちゃんは終始かわいくてかわいくて釘付け。メイン曲「This is Me」はスクリーンで見なければ嘘でしょと言い切れるので、やはり少しでも気になる人は劇場へ足を運ぶべし。
