今回はヒュージャックマンが好きなので観に行ってみたが、はじめに簡潔に言うとおすすめである。ヒュージャックマンが最初からイケボをぶちかまし、最後まで魅力的な歌が続き、久し振りに後から曲を聴きたいと思えた。キアラセトル、ゼンデイア、ザックエフロン他の演技も良かったし、かなり評価の高い映画だと感じた。
ただ、” the greatest showman “という題名と内容がズレているように感じた。この映画は史実に基づいて作られているので、そこの物語についてどうこう言うつもりはないが、主人公のバーナムが ” fraud “に感じた。特に、サーカスを始めるきっかけの部分で娘たちに”人々はsensational things を求めるのよ “と言われた際の彼の思考（いわばサーカスを始める動機）が、不純なものに感じた。
もしディレクターが、このお話で、1800年代のアメリカ🇺🇸の社会情勢を皮肉っているのであれば、尚好感をもてる。確かに当時の差別や宗教、minority に対する価値観は今とはかなり異なっていたし、実際のバーナムはこの映画に描かれていることよりさらに酷いことをしていたので、当時の社会を知るという意味ではとても良い作品だ。しかし、やはり” the greatest showman “ という題名からかけ離れた印象を受けた。
ストーリーに対するツッコミどころはどの映画にでもあるし、それが良い方向に向かうこともある。もちろんこの映画でも少し目立ったところはあったが、それを演技、カメラワークそして楽曲で全て吹き飛ばしてくれた。ヒュージャックマンやゼンデイアがウルヴァリンやティーンスパイkcと同じ人には見えなかったし、カメラワークにもかなり力を入れていた。絶対に観て後悔しないというより観るべき作品である。あと、小森悠冊さんが日本人で唯一出演されているので、是非注目して欲しい。
