1人の男が、のしあがり、成功し、ある日挫折し、本当に大切なものを思い出し再び成功する。単純なよくある話だと思う。
しかしここに名曲がはいると途端に劇的に変貌し、よくある話がミュージカルになり人に否応なく高揚感を与える。そして話が単純だからこそ映画のメッセージは歌と共に非常に素直に伝わる。
話が単純なのは歌とバランスをとるためだ。これでもし話が複雑であればとても100分弱で終わることはできない。この上映時間は非常にちょうどいい。長すぎずストーリーに飽きることなく、歌にも胃もたれしない。
内容、歌、上映時間、非常にバランスよく作られた作品だと思う。