あきしげ

アサシン クリードのあきしげのレビュー・感想・評価

アサシン クリード(2016年製作の映画)
2.5
原作を知らないと眠くなってしまう作品。

良かった点。

・パルクールによるアクション
・中世ヨーロッパによる世界観

悪かった点。

・予備知識のない人に不親切
・理解するだけで精いっぱい
・ラストの展開に呆然とする

人気ゲームの実写映画化となる作品。
これまで何作も実写映画化してきた。
『ストリートファイター』
『モータルコンバット』
『トゥームレイダー』
『バイオハザード』
『ハウス・オブ・ザ・デッド』
『アローン・イン・ザ・ダーク』
『サイレントヒル』
ゲームの世界があっての映画である。
その出来については鑑賞すればいい。

大体の映画はアレンジが施されています。
原作ファンと何も知らない人を取り込む。
これが実写映画に課せられた使命である。

その為には原作をどれだけ知っているのか。
それによって作品のクォリティーが変わる。

今回の作品は残念ながら原作は未プレイです。
なので、実写映画との比較が今回できません。

素直に予備知識のない側での感想です。

最初に述べているように優しくない構成です。
あくまでゲームをプレイした人が優先である。
本作は予備知識のない人には厳しい内容です。

その上、現代と中世に舞台が何度か変わる。
加えて特殊な世界観なので専門用語が多い。
本来なら丁寧な状況説明が必要な作品です。

しかし、本作には状況説明がほとんどありません。
状況が分からない状態で物語はドンドン進行する。
こうなってくると予備知識がない人はツライです。
理解するだけで精いっぱいで楽しむのが二の次に。

そして、気づいたら物語は終わっている。
しかも、その終わり方はあまりにも突然。

「えっ?」

そんな言葉が普通に出てしまいました。

「俺たちの戦いはこれからだ!」

漫画の打ち切りを見たようなイメージ。

もっとスタイリッシュなアクションが観たかった。
その前にもっと分かりやすく状況を説明してくれ。
舞台が何度も飛ぶからゴチャゴチャになりました。

それでラストがあれじゃ、映画館で観たなら金と時間を返せ。
そのようなこみ上げたが、今回はそうじゃないからまだマシ。

本作は期待していたのと違って残念でした。
あきしげ

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