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ネオン・デーモンのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
2.8
傑作"DRIVE"のニコラス・ウィンディング・レフン監督のスタイリッシュなスリラー作品。

個人的にはスタンリー・キューブリックが"Fashion Film"を撮って、薄味にしたような作品に感じました。

スタイリッシュでグラフィカルな構図、色彩、映像美は流石です。

ファッション業界を舞台にしているだけあって、鏡を使用した演出を多用し、ドギつい色使い、アナモフィックなフレアの光、画面作りも、いちいちスタイリッシュ。

しかし、舞台が舞台なだけに意図してなのかどうかわかりませんが、表面的な部分(とんでもなく美しいのですが...)ばかりで中身はスカスカな印象。

良くも悪くも"Fashion Film"であり、"映画"と呼べる域には全く達してはいないと思います。

この辺のクオリティーならVimeo等で見られるヨーロッパ系の映像クリエイター(と言っても限られた少数)が制作したミュージックヴィデオ、短編で見れるので、長編ならではの"何か"は欲しかったのが、素直な感想。

監督の作家性が剥き出しなので、好き嫌いがハッキリわかれる作品。
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