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ネオン・デーモンのayukaのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
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これはどぎつい、どやばいもんをみてしまった、、、。なんかもうやばいでしょ色々と。不気味すぎてグロくて不穏で、後からじわじわくる怖さ。冗談とノリで思いついたストーリーを、本気のセンスと腕で映画に仕上げてきた感じ。それほどブッとんでる。ブッとんでるけど未知の世界だから、、、。

それにしても画面と音楽のセンスがすごい。暗闇のなかで赤い影を残して点滅するモデルたちや突然の現れる真っ白なスクリーン、その奥行きのないスクリーンにポツンと立っているひと。鏡。

映画のちょうど中盤、ちょーうど真ん中らへんにあのシーンを持ってきたのは構成がすごかった。二部構成作品のよう。その後半から一気に加速する。ジェシーの転換、すごいシーンだ。とにかくどの場面をとっても美しく不気味。表現の仕方もすごいし、カルト映画にでもなりそうな感じがする。

特典映像で、監督が、外見に執着しすぎることへの批判も込めているのでしょうか?っていうのにノーと言ってたけど、んなわけあるかい!と思わずにはいられない。安全策で言ったにしても。
モデル業界っていう、外見がすべての世界で、整形も許されなかったら、あんなことになってしまうんだろうか。外見がすべての美容業界だから描けたことなのかな。もうとにかく狂気だった。

ブラックスワンが精神的にくるやつだとしたら、ネオンデーモンは、えげつなくグロいのと、言いようのない恐怖感と不安感に襲われるやつです。

エルファニングすごい。あの超天然の純粋な感じだったからこのインパクトが生まれた。
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