Donatello

ビッグゲーム 大統領と少年ハンターのDonatelloのレビュー・感想・評価

2.9
海外版のトレーラーをチラッと観たときに、エアフォースワンが撃墜される絵面がまぁまぁ良かったし、ハンター役の少年の『ハンナ』の男の子版的な不思議な眼差しに少し惹かれる部分もあり、邦題にも日本版ポスターにも不安を覚えながら、あるいは拾い物だったりしないかと観に行った訳ですが、まぁ期待を完全に下回る感じでしたわね。

サミュエル・L・ジャクソンさんや、レイ"新パニッシャー"スティーブンソンさんなど、出演者だけ見るとなかなかのハリウッド感ですが、フィンランド他EU2国による合作。

ハンターの少年が「実力はあるけど大人のハンター達からは認めて貰えない不遇」な目にあいながら、大統領を会った事をキッカケに大人になる人間ドラマかと勝手に思っていましたが、少年がヘタレなら大統領もヘタレというほぼコメディ。

どちらかと言うと夏休みに子供でも観られる成長物語のように思いたい所ですが、無駄に悪どい陰謀が渦巻いていて、どう捉えてよいか分からず、サミュエルさんが「マ◯ファッカ!」と言ったか言ってないかすら覚えていない完成度の低さ。

テロリスト側のリーダーの、なんだかそれっぽい雰囲気を醸し出してる風だけど、凄い薄っぺらいのも若干イラっときたりしましてね。

よくよく考えてみれば、エアフォースワンが、護衛機と共にほぼ同時に携帯用地対空ミサイルで撃墜されるというのも、ある種のギャグとしか思えなくなります。

ただやはりサミュエルさんに「マ◯ファッカ!」のセリフがあったかどうかは、フィンランドにおいてもマ◯ファッカ職人としての地位が確立されているかどうかの重要な資料となるのでディスク化されたらもう一度確認しようかとは思っていますが。
Donatello

Donatello