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トゥルー・ストーリーのackanen2ndのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

ずっと静かで地味なんだけど、すごい見入ってしまって、どんどん期待が大きくなって…

でも、なんか最高潮なのは肝心の法廷シーンの直前までで、クライマックスが、なんだかなぁ〜という感じ。

2人の関係性や、ロンゴが結局善人なのか悪人なのか…その辺への思いがゆらゆらしながら物語は進むんだけど、“オチ”というか、真相があらわになるシーンの描き方が良くなかった気がする。

法廷でロンゴが家族を殺した話をし始めても、それまでの時間たっぷり使って「ロンゴは犯人じゃないかもしれない」という気持ちが根付いているので、すぐに「全部嘘だった!」とは思えなかった。「なんでロンゴはそんな話をしてるんだ?」とすら思ってしまった。だって、仮に本当に殺したとしても、それまで無罪を訴えていた人が裁判が始まったとたん自白するなんてことあんまりなくない??

“二重否定”をロンゴの方から用いてくることは少しゾッとして良かったんだけど、でもそれもなんていうか使い方がもったいなく思えて…。そんなに大きなショックを与えてくれたわけでもない。

映画の流れ的には「ロンゴは善人かもしれない」「犯人じゃないのでは?」「ロンゴが家族を殺すような人間だろうか?」と時間たっぷり使って思わせておいて、「結局ロンゴの話は全て嘘でした!ロンゴは妻も娘も殺した殺人犯です!」ってことなんだろうけど、その結末を知らされる視聴者が“え?どっち??”って置いてかれていて、リアルタイムでショックを受けられないって感じ。

裁判のあと刑務所に面会に行った時、またロンゴは嘘をつき始めるんだけど、それもよくわからない。
裁判で自分で自白しておいて、罪を認めておいて、なのになんで主人公にはまた嘘をつくの?
もう有罪になってるんだし何の意味もなくない??というか別に無罪になりたいと思ってもない気がする。

お前は嘘を記事にするジャーナリストだって、主人公を侮辱したいだけ????


主人公の取材メモと、ロンゴの書いた手紙のレイアウトがあまりにも似ていた時に、「え?これ主人公が病んでて全て妄想でロンゴは自分系のやつ???」とか思ったけど、それは考えすぎでした。笑
なんもなかった。何だったんだあの落書き…笑


序盤〜裁判の前まではめちゃくちゃ面白かった。
ただ、まとめ方が良くなかったというか、ワタシにはすんなり理解できなくて、んーーーーという感じ。
色んな人の考察を読み漁りたいタイプ。


結局どれが“トゥルーストーリー”????
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