リタ

トゥルー・ストーリーのリタのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

筋書きだけなら白石和彌の凶悪によく似てる。

魅力的で嘘つきの殺人犯と
殺人犯にのめり込むジャーナリスト。
その姿を一番近くで見守る妻。

惹き込まれる映画だった。
淡々としてるのになんでだろう?
テンポがいいのかな。

台詞もそれほど多くないがとても語る。
シンプルで一貫していて、面白い映画だった。


ジョナヒルは、近年多く取り組んでる
シリアスな役柄で主人公を務めてる。

ジョナヒルの奥さん役、目が大きくて少女みたい。

家がオシャレで映像キレイ。


初めてジョナヒルにあった時の
ジェームズ・フランコの善人そうな笑顔!
一点の曇りもない。

でも時間が経つにつれ気を抜いたのか
するどい目つきも見え隠れする。気味が悪い。

罪悪感なくうそつく人って
こういうコロコロ変わる表情しそうだ。

エンドロールの本物めっちゃかっこよくて衝撃。笑


主人公は、
止むに止まれずフェイク記事を書いただけ、
自分の本質はジャーナリズムを裏切っていない
と言いた気だったのに

自分を模索する中で見つけた自分とよく似た男が
根っからの嘘つきだなんて。


奥さんがジェームズ・フランコを強く拒絶するからには
二人の本質は違うのだろうか、とも思うけど
単なる奥さんの願いに過ぎないのかもしれないし
よく分からない。

トゥルーストーリーなんてダサいタイトルだけど、
これ以上の皮肉はない。
リタ

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