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トゥルー・ストーリーのSUIのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

捏造記事を掲載したことで解雇されたNYタイムズの記者マイケル(ジョナ・ヒル)の元へ、妻殺しの容疑者ロンゴ(ジェームズ・フランコ)の事件が知らさせる。
ロンゴは逮捕時にマイケルの名を語っていたのだ。
マイクの記事を読んで感銘を受けていたロンゴは、面会にやって来たマイケルにだけ本当のことを話すと約束する。

結局ロンゴは妻殺しをやったのかやっていないのか、何が本当で何が嘘なのか…。
それを主題にしつつ、あたかもロンゴを擁護するかのような論調でストーリーは展開していく。

起死回生を狙っていたマイケルの『そうであって欲しい』という蜘蛛の糸的願望と、ロンゴのハンサムかつミステリアスな魅力が相まって、かつ、2人が妙な連帯感や信頼関係を築いていくまでのやりとりが濃密でなかなか興味深い。

ロンゴの手紙を添削した時の二重否定の使い方なんか鳥肌ものだったが、引っ張るだけ引っ張っておいて、で、どっちなの? と最後の最後まで翻弄させられる。
この分かりづらい結末もその二重否定を踏襲しているのか…、とちょっとモヤる。

ラストのモノローグでやっと結論づけされているけれど、それだとロンゴの腹の底(動機)まではわからない。
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