このレビューはネタバレを含みます
"真実"とは。
人間は自分にとって都合の良い方を真実と思い込む。職を失い焦っていたマイケルは、心のどこかでロンゴの無実を信じ願っていた。ロンゴの事は自分が一番知っているという自負もあったはず。映画を観る人にとっても、マイケルというフィルターを通じて、ロンゴは無実ではないかと思ったのでは。
しかし、終盤マイケルの妻ジルと陪審員、裁判官によって"真実"が提示される。ロンゴの無実を考えていたのはマイケルと観る人だけだった。
真実は、それを捉えようとする人の置かれている立場や主義主張で形を変えるし歪んでしまう。それを客観的にありのままで捉える事がどれだけ難しいか。
そう考えると本作のタイトルが効いてくる。実話であるということ、"真実"についてのお話だといこと。
ブラピが製作に入ってるんだな。