「衣装を着ることで悪魔に変化してしまう」という設定が面白い。
しかも子供を食うということで、キングの"あの作品"をどうしても思い浮かべてしまう。
息子の誕生日に着たピエロの衣装が脱げなくなった父親ケント。
焦ったケントは衣装屋に電話し脱がしてもらおうとしたが、拘束され首を斬られかける。
危うく殺されかけたケントは、カールソンに衣装の謂れを聞くと、これは中世から伝わる悪魔の宿る衣装で、着ると悪魔になってしまうという…。
子供を喜ばせるはずのピエロが、逆に怖がらせてしまうという逆転が面白い。
しかも、被害に遭うのはおもにいじめっこで、罪を犯した罰として殺されるという構造になっているのも興味深い。
B級ホラーに類されるが丁寧な作りなのも好感。プレイルームのボールの中に隠れる演出はなかなかオツ。
「ピエロは本来発祥が北国で、寒いところにいたため真っ白な肌に、鼻は霜焼けで赤くなってしまった」というのが面白かった。事実かは知らんが。ちょっと調べてみたい。
