Donatello

クラウンのDonatelloのレビュー・感想・評価

クラウン(2014年製作の映画)
3.3
これの元ネタが、よくできた架空の映画のフェイク映像と言う事で、海外の動画ブログなんかでも話題になってて、僕なんかも一瞬イーライ・ロス監督作って信じるクォリティだった訳ですが、まさかのイーライさん本人が観て本当に製作させるに至るあたりが超シンデレラ物語ですよええ。
ま、ホラーですけどね。

フェイク映像観てた時、さすがにリアリスティクなスプラッタームービーを撮り続けるイーライさんにしては珍しくモダンホラーっぽいなとは思いつつも、割と容赦のなさそうな感じだったので或いは、などと思っていましたが、実際のこの映画も監督は違うしプロットもオカルトながらイーライテイストが迸る感じはジョン・ワッツ監督相当イーライさん好きなんでしょうね、きっと。
「『ホステル』観て映画監督になろうと思ったんだよHAHAHA」とか言い出しそうです。

展開自体は王道な感じだと思いますが、直接描写はなくとも「子供を喰らう悪魔になったピエロ」っぽさは120%で、不気味さはメーター振り切ってる感じ。
泣く子も黙って震えるレベル。
特殊メイクチーム素晴らしい仕事っぷりです。

ラストはもう仕方ないというか、結局こうなっちゃうよね的な感じなんで、それはそれで安心できるんだけど、もう少しイーライさん風味の救いのカケラもない感じが観たかったような、観たくないような。

ヴィジュアルの全体的な感じは凄く好きなので、マーク・ウェブ版スパイダーマンがあまり好きではない僕として、ジョン・ワッツ版の新しいスパイダーマンちょっと期待しちゃう。
Donatello

Donatello