アノ

対決のアノのレビュー・感想・評価

対決(1967年製作の映画)
4.3
撮影に艶がある。高橋英樹と北林早苗が格子越しに愛を確かめるシーンの情感が絶品。
北林早苗が自害する中片手間でチンピラを処理する高橋英樹がマキノのよう。その後の鬼気迫る階段での立ち回りから暑苦しすぎる拷問と、東映顔負けの暴力描写が光る。
玉川伊佐男が青木義朗の悪行を暴露するくだり、玉川伊佐男の切羽詰まった語りに対して青木義朗も高橋英樹も抑えた演技で聞きに徹することで却ってシーンに熱をもたせているのが素晴らしい。玉川伊佐男への落とし前の付け方もするっと行われていてとても怖い(カメラが引いて部屋の全貌を映すといつまでも玉川伊佐男が串刺しのまま画面に収まっている異形ぶり)

法事に乗り込み親分衆の前で青木義朗を討つ旨の啖呵を切るシーンは激熱。
アノ

アノ