成川ジロー

対決の成川ジローのレビュー・感想・評価

対決(1967年製作の映画)
4.3
アマプラでなんとなく見てみた任侠映画。組を思って刑務所に行くが、戻ってきた頃には組の様子は大分変わってしまっていて……と言うベタな話でコンパクトながらも熱くて濃ゆくて面白かった!!
帰ってきた後の大竹直次郎の色気がやばい。「女房」と呼ぶシーンで泣いてしまったし、アクションもいわゆる喧嘩剣法だから技巧がある訳じゃないんだけど、役者の気迫と結構長回ししてること多いこともあって大迫力で良かった!クライマックスのカチコミでの口上は最高!
もう一人の主人公、満州常も良いね。この飄々とした感じ。直次郎みたいな一本気なヤクザとは相容れないながらも、自分の生き方に誰にも揺さぶられない芯を持っていて格好いい。直次郎との絆、因縁、最後までとても良かった!
一番好きなキャラは直次郎の兄、大竹清二郎。最低な事をした後落ちぶれているんだけど、そこから命を賭けて再起するのが良い!ラストの、序盤の直次郎を踏まえての台詞は感動した!

役者が全員100点満点の演技をしてる傑作だと思う。今見ても面白いです。
成川ジロー

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