真っ黒こげ太郎

ターミネーターXの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ターミネーターX(2001年製作の映画)
1.0
これ邦題を「マトリックスX」にした方が良かったんじゃないの?w


ポルノ映画を経営する売れない脚本家のデズとポルノ写真家のトニー。
(注・トニー・スタークの事ではありません)
ある日トニーやデズの恋人のダジーがサイトのデーターチェック中に「ホラービジョン」なるサイトを見た途端、謎のコードにとっ捕まったりパソコンに吸い込まれたりして行方をくらます。

デズは救出のために行動を開始…するがアッサリ根を上げ何故かモーテルで不貞腐れる。
(駄目だコイツ…。)
その後も、謎の機械の虫に襲われたり、モーフィアスもどきな男に助けられたり、人間をCDに圧縮するリーサルドーズのパチモンを倒したり、長々と荒野をドライブしたりどうでもいい話を長々としたり、腕時計から出た弱っちそうなガラクタと死闘を繰り広げながら、戦士を集めるために旅立つのだった。


なんだこれ!?



ポルノ脚本家の青年が壮絶な戦いに巻き込まれる…のか何なのかよく分かんないSF映画。

「評判が悪い作品の期待値コントロールの為にパチモン観よう!キャンペーン!!!」的な感じで久々にパチモン映画に特攻して観たが…、


もう一度言う、なんだこれ!?


話自体は「平凡な青年がSF的戦いに巻き込まれる!」という、「マトリックス」に似た、むしろそのまんまな話!!!

しかし本作、ランタイムが70分チョイしかないのに、何時まで経っても話が進展しないし、話自体もどういう内容で、どう進んでいるのかさえ分からない。
最後も打ち切りエンドでアッサリ終わる!!!!何がしたいんだ!!??

展開もダラダラしてて、特にラスト20分近くで展開されるドライブは長すぎるにも程がある!!
それが終わるとモーフィアスのパチモンとどうでもいい話をしたりと、gdgdにも程がある!!!!!!!
終盤、主人公がクソ映画の話をするが、この映画自体がそうだよ!!!
余りに意味不明な展開に主人公も「何が何だか分かんない!!」とキレだす始末。そりゃそうだ!!!
ラストバトルも酷く、砂場の上で主人公がひたすら腕時計を叩いてるだけのバトルに血の気が引いた。

ロボットや機械類はCGではなく、模型やガラクタを寄せ集めて作ったりと低予算の割に要所要所の造形は頑張ってる感はある。
だが、内容や話がアレなもんで全く生かされちゃいない。
ついでに最後の怪物の造形も滅茶苦茶酷い!
(しかもそんな奴に殺されるモーフィアスもどき。お前何がしたかったんだ!?w)

お色気は女性の乳の写真が少し見れるだけ。おまけに血糊オンリーでスプラッター描写もない。
斬首殺戮が行われているらしいが、口頭で済まされるだけ!
(作中劇で流れてた安っぽそうなホラー映画の方がよっぽどグロそう。)


安い、つまらない、話意味不明と三拍子揃ったどうしようもない駄作。
唯一褒められる点は、70分チョイで終わってくれる事ぐらいか…。

兎に角、意味不明で時間の無駄にしかならんと思うので、賢明な消費者の皆様は避けた方が賢明かと。