にゃんにゃん

現代娼婦考 制服の下のうずきのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

4.4
今日は比較的元気でなんかきちんとした映画が観たい気分なので、いつも苦手で避けてる曽根中生。オープニングから何もかもが曽根中だし全てがファッショナブルで美しすぎるし前田米造カメラもキレキレ。回想シーンの木の葉ごしの太陽とかもう。太陽も死もじっと見つめることはできないってやつでしょ。ゴダール「彼女について私が知っている二、三の事柄」かよっていう。赤いミュールとか下駄の鼻緒とか、赤の使い方がすごい冴えてるね。アパートをセットの上から俯瞰するとかもう反則だよ。廃工場とか洗車とか全てが完璧だね。曽根中は弱い者に寄り添うのが巧い。鼻につくくらい芸術的すぎる演出にうーっとなるけど、悔しいけどこれは人生で観とかないと損レベルな傑作だわ。なお女子の制服は1秒も出てこなかったタイトル詐欺。
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