史上最も困難な海難救出に成功した実話を基にした映画。
減速しなければ溶接部が外れるという乗組員の進言をタンカーの船長は聞かなかった。酷い嵐で砂州は越えられないという隊員の進言を沿岸警備隊の司令官は聞かなかった。
タンカーは溶接部が外れて真っ二つになった。救助線は砂州で何度も転覆しかけ羅針盤を失ったが乗り超えたものの、無線も使えなくなり方位もわからない暗闇の大時化の海。
砂州に打ち付けて高波が押し寄せる中を小型の救助船が前進していく様はなかなかのリアルで一気見。
救助にかかるシーンは、意外とサラッとしていた。
濡れた体で寒風を受けたら体温を奪われてものすごく寒いはず。遭難者にも救助者にも、そういう過酷さはあまり感じられなかった。そこ、残念なとこ。
これ、実話って、本当に凄い。
