takanoひねもすのたり

日本暴行暗黒史 異常者の血のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.0
明治時代、屈辱的な扱いにキレたゲンシチ、村の名家のカンバラ家の当主の目の前で妻を強姦した後、最期は心中した
ゲンシチの血は受け継がれ子もまた村の女性を犯して殺す異常者に
大正から昭和を経て、ある少女強姦事件で刑事タダオはその犯人との間にある因縁に気がつく……ってピンク映画らしいんだけど、現在の感覚だと犯罪物っぽい感触

バックボーンが妙にシリアス、心中シーンは血まみれ、当時活況だった労農運動が出てきたり、戦中(出征)描写が雑ではなくきちんとある、それに、ほぼ全裸で逃げてくる女性と追いかける男を引きの絵で撮ってるイントロも妙に緊張感があったりする

文芸風にしたら横溝正史(市川崑)の映画になりそうな雰囲気かも

若松孝二監督作観たことなかったし、んじゃまずこのシリーズから観ようかと思ったら配信のラインナップにこれ以外無くて崩れ落ちた