とりん

イレブン・ミニッツのとりんのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2008年製作の映画)
1.5
5時から5時11分までをいろんな人の視点から描いた作品。
それぞれのエピソードについて一切の説明なし、ただただリアルに描いているのみ。一見バラバラに見えるストーリーが最後には全て結びつく。まぁそれはなんとなく予想していたが、そう重なってくるかという驚きはあったものの映画自体の意味はよくわからなかった。結局何が言いたかったのだろう。
映像回しが独特な部分が多かった。タイトルコールまでは5時以前の話なのだけれど、その時点はPOVというかさまざまなカメラを通して描かれていたので、全編そうかと思いきや、本編は違った。顔ドアップの緊迫した感じを出したり、謎の風景長回しがあったり、最後の落ちるシーンはひたすらにスローに描く。どうしてそうするのかと問いたくなるシーンも多い。
空に見えた謎の物体や抵抗飛空する飛行機、一時期鳴り止まないサイレンとか首吊り死体の正体などところどころの伏線も一切回収されていない。
観終わった後に結局この映画はなんだったんだと言いたくなった。何かが起きる、壮大な結末かもしくは入り乱れたドラマやサスペンスかと思い期待していたが、結局大したことは起きず、単なる落下事故から起きる爆発事故というなんともちんけな結末。
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