フランスは移民の国。
現実的にはきっと、色んな問題があって、明るい話題ばかりではない。
この家族のように、
永くその土地に暮らす人々は愛する祖国の土地を、様々な土地からやってきた人々と分かち合う寛容さが求めらている。
求められるのは相互理解。だけど、いざ家族になってみるなんて現実が起こらない限り多くの人には無関係なこととしてきっと通り過ぎていく。
最初はその文化や習慣、肌の色の違いから歪み合う婿同士がだんだんと仲良くなっていき、お互いの良さを生かした関係性を取り結ぼうとしていくところがとても素敵だった。
きっと、現実にはこうはいかない。
だからこそ、映画で面白おかしくそして優しく、美しく
友情と家族愛を描き切っていくことが必要なのだと思う。
ラストの披露宴の花嫁の父のスピーチに私も招待客の一人になった気分で拍手。
フランス映画だけど、また見たくなる文句なしのスカッとしたハッピーエンディングだった。
そして何よりもこの困難な娘たちの結婚を受け入れ、ひとつずつともに手を取り合って乗り越えていく、熟年親夫婦がとても素敵。
こんな愛に溢れたふたりのもとで育った娘たちだからこそ、こんな素敵な家族を築いていけるのだと思った。