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愛と平成の色男のまーぼのレビュー・感想・評価

愛と平成の色男(1989年製作の映画)
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上映後のトークショーで宇田丸さんも仰っていましたが、当時石田純一さんはそこまで軽薄女好きイメージはなく、この映画のこの役柄に逆に後の石田さんが寄せていったような気がします。鈴木保奈美、武田久美子、財前直見、鈴木京香という女優陣の名前列記だけでもテンション高まります。特に武田久美子の色んな意味での破壊力は凄まじいです。とはいえ中身は驚くほど空虚であり、後のバブル崩壊、出演者桂三木助さんの自殺、一部舞台となる東北の後の状況を予感させる不気味な空虚感に恐怖すら覚えたという宇田丸さんの解説に頷くことしきり。バブルが過ぎて少し後に観るとかなりこっぱずかしいですが、30年近く経つとまた異なる価値を認識することができる映画かもしれません。(新文芸坐)
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