Keito

ブルックリンのKeitoのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.1
私の帰る場所はここにある。

道を決め、そして歩み始める。

大切な故郷からアメリカのブルックリンへ。

シアーシャ・ローナン主演。


とにかくシアーシャの愁を帯びた瞳が素晴らしいです。
演技派女優の彼女ですが今作でもその巧みな表現力、演技力は健在!

新しい環境に踏み出す時は誰でも緊張するし向こうでの生活が上手くいかなったらどうしようと誰もが焦ることはあります。その時の心情をシアーシャは本当によく捉えていて期待と胸を膨らませながらもどこか不安げのある表情には本当に驚きました。

そして新しい土地であるブルックリンでの生活も印象に残っています。最初は仕事に対してやる気はあるけれども、どこかのタイミングで急に燃え尽きてしまったり、誰もがぶつかる壁も彼女は経験して思わず共感した!と感じた方も多いのではないでしょうか?
そして1950年台のアメリカのファッショナブルな衣装や装飾も素敵で美術面においても評価が高い作品といえます。

映画情報

1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンにやってきた移民の少女の青春や揺れ動く心を、「つぐない」のシアーシャ・ローナン主演で描き、第88回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされたドラマ。脚本は、「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」の原作者で、「17歳の肖像」「わたしに会うまでの1600キロ」などで脚本家としても活躍する作家のニック・ホーンビィ。監督は「BOY A」「ダブリン上等!」のジョン・クローリー。大人しく目立たない性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めで、アイルランドの小さな町からニューヨークへとやってくる。それまでとはあまりに異なる大都会での生活に戸惑うエイリシュは、しかし、イタリア系移民の青年トミーとの恋をきっかけに大きく変わっていく。洗練されたニューヨーカーとして生き生きと日々を過ごすエイリシュだったが、そんな彼女のもとに故郷からある悲報がもたらされる。
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